フランスで開催されている「Concours de Machines」の概要を紹介します。
![]() | Concours de Machines |
コンクール参加チームは | ![]() 2019年 PBP走行後の車検シーン |
![]() CDM2019=PBP2019 スタート地点 | 提示されるテーマは多様かつ過酷な内容となっています。 |
Concours de Machinesの歴史
現在のConcours de Machinesは、2016年より毎年開催されています(注:2020年はCovid19の影響で中止)。新しいイベントと思われがちですが、実際には初回が1903年に開催され、数回の中断を挟み開催されてきた 100年以上の歴史を持つコンクールです。

ロードレースに代表される自転車競技がサポートを受け着順のみを競うのに対し、走行中は一切のサポートを受けてはならず ライダー自身で故障等障害に対応し、ゴールまで到達する必要がある上に、車体やパーツの損傷が減点となる為、高い耐久性と信頼性そして軽量化が求められてきました。
また、昼夜を問わず走行する場合もあり、電装品が必須である他、途中で必要となる修理用品・工具・食料・水も参加車両&ライダー自身で携行する必要があり、それらを収納するバッグ類、車両に取り付ける為のキャリア類が必要でした。
Tour de Franceの参加車両のフロントギアがシングル中心だった1930年代には既にフロントダブルが採用されていました。1940年代に入ると、フレーム素材にジュラルミンを採用する車両も現れ、車体重量も10Kg台のものも出現していました。
