ビルダーコメント:大槻 正哉 氏 (Mr. Masaya Otsuki)
フレームコンセプト | ラグやホリゾンタルに近いトップチューブ・ベントフォーク等トラディショナルなランドナーの様式美を残しつつ、装着するパーツ類の性能がなるべく発揮出来る様に設計製造しています。見ための様式美をどれだけのバランス残していくかに苦慮しました。 |
パーツ選択 コンセプト |
走るコースとライダーの脚力・テクニックを念頭に650x38Bタイヤ・46-30Tx11-25Tギア比とサイズを重視。前後発電式ライト・泥除け・キャリアとトラディショナルな装備も忘れずに装備してポイントUP。 |
完成状態 | 「現代の普通なランドナー」として必要な装備・ルックスを重視。タイヤの太さとブレーキの効き具合から算出したホイールの組み方やスポークテンション、パイプの組み合わせとブリッジ位置や部材選択・ライディングポジションで、「登りで速く・下りで安全」を出来る範囲で両立させました。 |
アピールしたい ポイント |
スチール製フレームでのディスクブレーキ採用によるデメリットを解消すべく、アシンメトリーのフォークやテーパーヘッドチューブなど、なるべく工夫したと解らない様にまとめました |
反省点 | 当初の予定では、ステムやピラー等もオリジナルとしてガーミン製コンピュータを埋め込む、ハンドルバーやクランク周辺などのポリッシュや肉抜き加工、最小限の大きさのリアキャリア(バッグサポーター)等、途中で時間と情熱の都合で諦めてしまった箇所が多く残ってしまった。まだ1000~2000ポイントは稼げていたはずなのに・・・ |
自車以外で 気になった車体 |
サイクルスポーツチーム・・・我がチームとは全く違うコンセプトで、泥除けへのアプローチや正面から見た時のフォークのシルエット等、大変勉強になりました |
ライダーコメント:熱田 宏史 氏 (Mr. Hiroshi Atsuta)
登り区間の感想 | ロードバイクと違うフロント荷重やポジションの違いで試走当初は戸惑いもありましたが、乗り方さえマスターしてしまえば、俊敏なレーサージオメトリや軽量パイプ群が登坂区間においても気に入ったラインを軽やかに違和感なく速く走れましたので、一言で書くと登りでも速く走れるバイクです。 |
ダート下りの感想 | 登り区間の俊敏性にも関わってきますがBBドロップを高めにしてある為、安定性を犠牲にしている上にライダーはダート経験が皆無なので転倒しないように安全第一で下りました。寒さで握力が落ちていても油圧ディスクブレーキの恩恵は計り知れません。油圧ディスクブレーキの制動力にキモリエンド搭載フロントとバックフォークは挙動が安定しストレスなく下れました。 |
気に入った点 | 多少暗い中走っていても集団の中に埋もれても目立つカラーリング。被視認性は安全性にも繋がり写真映えも良し。レーサー向けジオメトリとほどよい剛性、油圧ディスクブレーキは言うまでもありません。 |
改良したい点 | 今回は幸いノートラブルでしたが、乗り心地とダート区間の安全性、パンクリスクの低減を含めてチューブレス(レディ)化でしょうか。 |