要求仕様
ストーリー
都市在住者が長野県の山間部に自転車ツーリングに出かけます。
都市部から長野駅までは電車輪行で移動。長野駅から志賀高原を経て山間路を含むルートを
走ります。
風景やグラベルライドを楽しんだ後、長野駅に戻り電車輪行で帰宅するストーリを模擬します。
(実際のスタート&ゴール地点は「You游ランド」になります)。
必要装備
- ツーリングに必要な用品を積載し山間悪路を走行可能な自転車
- 食料・用品等ツーリングに必要な装備
- 旅心
食料・用品等装備は水で模擬します。500ccペットボトル8本を搭載頂きます。
積載方法、積載場所、分割搭載等は自由とします。
車両規定
基本規定
公益法人日本交通管理技術協会が規定する「普通自転車」の形式認定審査基準を満たす
必要があります。
https://www.tmt.or.jp/examination/index3.html
(鍵、スタンドの装備および形式番号、認定表示は求めません)
またe-Bikeの場合は上記に加え「駆動補助機付自転車」の形式認定審査基準を満たす
必要があります。
https://www.tmt.or.jp/examination/index2.html#02
(制御プログラムの提示を求めます。ただしメーカー製補助駆動装置を採用する場合は除きます)。
追加規定
- 車体幅 :60cm以下との規定を除外します(ハンドル幅などがこれを越えても構いません)
- サドル :サドル高を調整が可能な構造をもつこと
- ホイール:着脱機構を持つこと
- ブレーキ:スピードの出る長い下り坂や、激しい振動を伴うダートの下り坂があります。
確実で耐久性を担保できるブレーキであること! - 前照灯(フロントのライト):
安全な夜間走行を可能とする光量および持続時間(4時間以上)を有する事。前方10m先の障害物などを確認できる光度をもつ白色または淡黄色のもの。JBT2021では、全区間での点灯を義務とし、全区間に於いて上記仕様を満たす光量を確保できる仕様を求めます。 - 尾灯(テールライト後方反射板。リフレクター):
尾灯は後方100mから点灯を確認することができる光度をもつ赤色または橙色のもの。後方反射板(リフレクター)のみの装備は認めません。JBT2021では、全区間での点灯を義務とし、全区間に於いて上記仕様を満たす光量を確保できる仕様を求めます。 - 前照灯・尾灯共に点滅は不可とします。
- 必要装備を携行可能とする自転車に装着されたバッグ:
乗員の身体に装着する形式(ザック等)の利用は禁止します。ただし、携帯電話や補給食等小物の装着用は容認します - 走行ルートおよび現在位置を確認可能とする装備(地図またはGPS装置)
- ポンプ
- 必要と思われるツール、補修パーツ
- フレームに取り付けられたボトルケージ
- 輪行対応可能であること。
輪行に必要な用品、およびその携行。車両の輪行袋収納時のサイズは縦横高さの合計250cm以内および長辺200cm以内とします。
なお、以下の装備を乗員への義務とします。
- ヘルメット:安全認証マーク付き、自転車用または登山用等
- グラブ(手袋)
- 携帯電話(GPS装置との兼用は認めますが、この場合補助バッテリーの装備を義務とします)。
- 走行ルート中での写真撮影およびSNSへのUPを求めます。これに対応可能な携帯電話を採用・携行してください。
JBT2022では、走行中の安全確保を目的として、全行程に於いて前照灯および尾灯の常時点灯を義務とします。
上記必須構成要素を満たしていないチームはオープン参加となり、総合順位ポイントの対象から除外されます。また、車検時に乗員の安全を維持できないと判断した車両は出走を禁止します。
重量計測について
車両重量は、以下の2つの方式で計測します。
車両本体重量:
自転車自体の重量を測定します。
- キャリアは取り付けた状態とします。
- 前照灯・尾灯、ベル等 走行に必要な装備は装着した状態とします。
- 前照灯・尾灯がバッテリーを必要とする場合、バッテリーを含みます。予備バッテリーは含みません。
- バッグは外した状態とします。
- GPS装置またはその代用品、その搭載用ブラケットは外した状態とします。
- e-Bikeの場合、バッテリーを装着した状態とします。予備バッテリーは外します。
走行装備重量:
走行時に必要な装備を装着した状態での車体重量を測定します。
- スタート時に必要な装備をすべて装着した状態とします。
- GPS装置またはその代用品、その搭載用ブラケットは装着した状態とします。
- 工具類、交換用パーツ等は積載した状態とします。
- 着替え等は無い状態とします。
- 食料・用品等を模擬した4Kgのペットボトルは無い状態とします。
- GPSおよびその代用品、携帯電話用予備バッテリーを携行する場合、その重量も含みます。
- e-Bikeにおいて予備バッテリーを携行する場合、その重量も含みます。
2つの重量測定結果、それぞれにポイントを付与します。
ただし、JBT2022の主旨により車両本体重量に採点のウェイトをおきます。
仕様書
参加車両の仕様書を提出頂きます。提出期限は2022年5月15日とします。
完成車両への思い入れ・拘り等も記入願います。
なお、仕様書提出後も走行会前日間の仕様変更は許容します。
変更が発生した場合、走行会当日に仕様書を再提出してください。
(採点を行う際、仕様書の情報を参照する為です)。
仕様書の内容は以下の通りです(仕様書書式をJBT WEBよりダウンロードし、記入してください)。
・フレームのスペック
-使用材料(材質、パイプ製品名等)
-フレームジオメトリ:ホイールベース、シートチューブ長、トップチューブ長、
フロントセンター、リアセンター、BB下り
・e-Bikeの場合、採用駆動機構メーカーおよび製品名、バッテリー容量
(メーカー製以外の場合、制御プログラム仕様。ソースコードを提示・参照できるように
準備しておいてください)。
・総重量(フレーム単体、完成状態)
・オリジナルのフレーム加工・オリジナルのパーツの解説
・採用パーツの仕様
-駆動系:クランク、チェンホイールおよび歯数、リアスプロケ(またはフリー)および段数&歯数構成
-シフト系:FD、RD、シフター
-ブレーキ:形式、メーカー(DISKの場合マウント形式およびローター径、F、R別に)
-フィッティング:ハンドル、ステム、ピラー、サドル
-認識系:給電方式、Fライト、Rライト、ベル
-補助系:マッドガード、スタンド(採用する場合)
-積載系:キャリア・バッグサポーター、バッグ
・価格(販売を想定した場合)
製作に際する思い入れ等あれば是非アピールしてください。採点に際し重要な要素となります。
写真、図、およびその他があればなお良いです。
自ら考案して製作したフレーム構造部材・各種パーツや既製パーツに対して
加工したことなどの詳細について記述してください。このレポートに基づいて
現車を確認し、加工・工作に関するポイントが計算されます。
JBT2022では、パーツ類の生産国による採点は行いません。
Japan Bike Technique 2022 大会構成
●プレゼンテーション
プレゼンテーションはコンセプト、製作技術、実用性、デザイン性を基本に1チーム10分の持ち時間で行います。審判による質疑が5分あります。
●ライド
安全で快適な旅を楽しむ自転車を求め、その技とアイディアを競うイベントです。
(JBT2022はスピードや到着順を競う事がすべてではありません)。
- 自転車自体の製作ポリシーおよび「作品」に採点の重点が置かれます。
- 重量はライダーの負担に対し大きなファクターとなる為、採点の要となります。
- ヒルクライム区間を設け、ポイントを設定します(比重はそれほど高く取りません)。
- 下り坂区間は通過規定時間を設定します。
規定時間通りに区間を通過していただきます。早着・遅着はペナルティが課されます。
●輪行デモンストレーション
走行会ゴール後、輪行デモンストレーションを行います。
ゴール後、車両を輪行可能状態とし、かつ積載装備を背負う等して輪行可能状態とします。
その状態でステージを降り、規定ルートを歩行し、再びステージに戻り車両を組み立て、装備を積載。走行可能とするまでの時間を計測します。
なお、ライダーの疲労が激しい場合、輪行デモンストレーションに限りフレーム製作者またはチーム代表が代行できるものとします。
計測された時間により順位を求めポイントとします。